小松弘子のブログ

やさしいエッセー

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

チャリティーコンサートを見て

男性演歌歌手Aさんのコンサートが、日曜日に垂水区役所内のホールで開かれた。歌手のAさんを含め、ゲスト四人のチャリティーコンサートだ。Aさんの歌手の芸歴は、いわゆる「流し」の時代を含めて約五十年だという。この歌手の芸歴はあまり知らなかったが…

龍神温泉をめざして㈠

もうすぐ梅雨に入りそうな時期なのに、今朝もまだ青空が広がっていた。こんなにも良い天気だと家に居るのがもったいない。今日、できれば入梅の前に和歌山県紀の川方面へ行きたいと思った。というのも、このあいだ三回目の四国八十ハ所巡りが終わり、総本山…

信州の旅㈣

明日は信州の旅の最終日。さて、今日の民宿はどんな所にあるのだろうか、運転中の息子に尋ねた。 「もうすぐ諏訪湖が見えてくるよ。その近くにある民宿だよ。諏訪湖畔の宿だから、お風呂もあると思うけど」 私はお風呂の有無など忘れていた。 「今さっき入っ…

信州の旅㈢

旅の二日目の午前中に、念願の長野県の善光寺参りを終えることができた。 さて今から諏訪湖畔にある民宿に向かって、車を走らせるのだ。旅も二日目になると民宿の良さがわかり、泊まるのが楽しみになってきた。車窓からは雪をかぶった連峰と田園地帯が広がり…

信州の旅㈡

一日目のヒスイ海岸の見学を終え、遠くに残雪が光る妙高山の頂を眺めながら、新潟県に入った。山々の美しい景色は、飽きることなく続いた。 「こんな素晴らしいところで毎日暮らせたら、どんなにか幸せだろう」 そんなことを想っているうちに、午後四時頃に…

信州の旅 ㈠

元号が令和になって、初めての大型連休を迎えた。四月二十九日から三日間は雨模様だったが、後半の五月二日以降は全国的に晴天が続くと知った。せっかくの休暇なので、家族と一緒に旅に出たいと思い、長男たちに旅の計画を持ちかけた。 行き先を相談した結果…

桜を求めて

明るい春の日差しを感じる今日この頃、日ごと桜の話題が増えてきた。花好きな私には嬉しい季節である。連日のようにテレビや新聞のニュースで、桜の開花を知らされる。日本の桜は世界中で、一番美しいと言われている。 平年に比べ今年は東京方面の桜の開花が…

ラテンの歌に挑戦

二月からシャンソンの 「アドーロ」という歌の練習を続けている。挑戦してから一カ月半になる。 今までは日本の歌を多く歌ってきた。ある時、体操仲間のYさんから、この曲を紹介されたのをきっかけに、ラテン系を練習するようになった。 アルゼンチン出身の…

ネットで格言を聞く

ある日パソコンの画面から、ふと今まで気付かなかった面白そうな見出しが目に入った。 ユーチューブに目をやると、「神様の有り難いお告げ」 の題が沢山並んでいた。 「へえー、パソコンでこんな珍しい情報も提供するのだ」 私は、「神様の話」の内容が知り…

河豚を食す

今年二月に友人達と美味しいフグを食べることができた。人は自分の好きなものを食べると、なぜか幸せな気持ちになる。勿論その人により異なるかもしれないが、多くの人は幸せを実感できる。今回も友人にフグをご馳走になり、大変おいしい思いをさせてもらい…

歌手人生 さまざま

先日、体操の仲間七人と近くのカラオケ店に行く約束をした。どう考えても、平日の朝からカラオケに行くのは不自然な生活だが、思いついたYさんは平素からしっかり者で皆から信頼されている。誘われたとき面白そうな企画だったので、その店に行ってみたいと…

孫の新体操発表会

私の家族には孫が二人。一人は男の子でもうすぐ小学三年生。もう一人が女の子で今春小学一年生になる。二人ともついこの間まで赤ちゃんだと思っていたが、いつの間にか大きくなった感がある。 次男一家は三年前に京都から神戸市に引っ越してきたのだ。同居で…

初春の旅

平成最後のお正月が終わった一月四日、家族と一緒に旅をした。旅の目的は特別になく、恒例になっている親睦会みたいなものだ。 今年は兵庫県相生市の万葉の岬を皮切りに赤穂市の大石神社、赤穂城址などを見学。その日の夕方に岡山県湯郷温泉まで足を延ばす日…

カラオケのつどいにて

今年も春から冬へ季節が巡り、とうとう師走を迎えてしまった。毎年何をして暮らしてきたのかと反省している今日この頃。欲を言えばきりがないし、まずは有難く暮らせた一年だったと感じている。 そんな週末、趣味で習っているカラオケの会が神戸市西区で開催…

花の三人、お遍路さん

平成三十年十月から四度目の四国お遍路旅を始めた。今回は前回までのメンバーではなく、体操教室の先生と先生のお姉さん、三人で行くことになった。 八十八カ所の旅の始まりは、六年前の平成二十四年の春だった。その後、三回経験したが完了する迄の道のりは…

もの想う秋に・・・

今年も十一月初旬を過ぎると、さすがに秋本番になり、異常に暑かった夏を忘れさせる。秋らしい快適な日々が続いて爽やかな気分だ。 街を歩く女性のファッションも、カラフルな夏色から、いっぺんに落ち着いた秋物衣料に変わった。 あー、しみじみと秋を楽し…

悩みの種は多い方が良い?

古今東西、人には何らかの悩みがつきまとうものである。小さなものから深刻なものまで、悩みの種は尽きない。生きている以上誰もが背負い、解消するまで苦しみを伴わせる強者だ。 だから悩みは少ない方が良いのだが、逆に多ければ多いほど人間は逞しく変わる…

おしゃべりは楽しんで

十月の気持ちのいい朝、いつものように体操教室の前で十六人の仲間と顔を合わす。 「おはようございます。皆さんと顔を合わすのが一週間ぶりだけど、お元気そうで良かったわ」 「私もあなたに会えて嬉しいわ」 たった一週間ぶりの再会なのに、いつものように…

鳴門海峡から足摺岬へ

初秋の九月、彼岸のお墓参りを済ませてから、四人で高知県足摺岬方面へ行った。何十年間もお彼岸に淡路島を訪れているが、今回その足で四国最先端足摺岬へ行くのは、初めての試みだった。 お彼岸の二十三日の早朝は、久しぶりに晴れて気持ちが良い日和だった…

作曲ができるまで

初めに、私が今まで作曲した作品をYouTubeにあげていますのでご覧ください! www.youtube.com 歌の作詞に曲を付けられるようになってから、今年で三年目を迎えた。勿論のこと、私が一人で作曲など出来る筈はありません。 過去二年間に二十曲以上も、作曲教室…

同窓会と百万本のバラ

高校の同窓会に初めて参加したのは、二年前の六十代後半に入ってからだった。それまで何十回も同窓会案内がきたが欠席ばかりした。卒業した当初は参加したい気持ちも残っていたが、結局のところ長年にわたり参加を見送ってきた。 同窓会を盛り立ててくれた幹…

同窓会と私

今までに同窓会に出席したのは小学校二回、高校が二回である。多分これ以上出席の回数は増えないと思っている。まあ、長い人生の一日を普段と違う気持ちで過ごせたら、という単純な気持ちで出席してきた。 会に出席してみると、忘れかけていた懐かしい人に出…

孫達の世代

近くに住む次男夫婦には、小学二年生の男の子と幼稚園年長組の女の子がいる。二人とも嫁さんに似て可愛らしい顔をしている。もちろん、この年頃の子供達は誰でも可愛く思えるからだ。 今年も敬老の日に家族で訪問してくれた。 「こんにちは。おばあちゃん、…

越前海岸波高し

お盆が終わった八月十七日、能登方面に一泊二日の旅に出た。昨日まで石川県の天候が悪かったので、今年の夏はどこにも旅に行けそうにないと半分諦めていた。猛暑と天候不順のせいで、前日まで出発できるかどうかわからないでいた。 八月十六日、お盆休みで息…

六十歳になったなら読む本「神戸発 カルチャーサーフィンのすすめ」

今年の十二月、久々に面白い本に出合えた。題名は「神戸発 カルチャーサーフィンのすすめ」である。この一冊は、エッセイ教室の先輩である内田さんが出版された本である。本があまり好きでない私でも、とにかく一行一行が歯切れよく、話の内容が痛快で完読す…

天災は忘れた頃にやってくる

今年の夏は異常と思えるくらい暑い。特に七月に入ってから暑いばかりでなく、湿度が高いので毎日うんざりしている。何とかならないものだろうか? 誰もこの暑さに打つ手がなく辛抱しているのだろう。 暑い日本から脱出して涼しい避暑地のある海外に行けば、…

戦争、あの日を忘れないで

私たちは人生というレールの上を、日々黙々と歩いている。その旅の途中、普段は忘れている過去の思い出に、ふと立ち止まるときがある。さまざまな過去の出来事が一瞬にして脳裏をかすめ、しみじみと感慨の深さを味わったりもする。 楽しい思い出なら幸せだが…

健康食品とダイエット時代

「おはよう! 私、少しだけ痩せたと思わない!」 いきなりの朝一番の挨拶に、目を丸くして相手を見た。体操教室の仲間の一人で、今ダイエットにはまっているA子さんだった。 「ああ、どうも。おはようございます」 私は慌ててA子さんの顔を見てから、 「う…

せみの鳴く頃に……

近頃は朝の六時頃の鳴き声で目覚める。夜間から朝にかけても寝苦しい。そんな日が二週間ほど続いた今朝、けたたましいセミの鳴き声に起こされた。一時的にセミの鳴き声はおさまるが、三十分くらいするとまた鳴きだす習性がある。案の定また午前八時頃から鳴…

大衆演劇、今、昔

梅雨のさなか、友達三人と大衆演劇を観に行った。劇場のある神戸新開地付近は、戦前戦後から庶民の間で芝居見物や、当時としては珍しいサーカスなどが頻繁に興行された土地柄だ。三人でとりとめのないお喋りしながら歩いた。それぞれに子供の頃を懐かしく思…