小松弘子のブログ

やさしいエッセー

2020-01-01から1年間の記事一覧

再発見 神戸の魅力とは

誰でも生まれ育った故郷の良さを、語りたくなる時がある。一つや二つの思い出を書き残したい衝動に駆られるが、深く突き止めようとすると立ち止まってしまう。当然のことだ。正直言って難しい。 そこで私は、一番身近なところ、すなわち自分が育った町から始…

回想 台湾の旅 その後の想い

今から十余年前、六十歳にして初めて海外旅行を経験した。その後もヨーロッパツアーに参加する機会があった。 ヨーロッパはアジア諸国と違う感触をあじわった。子供時代に絵本でみたそのままの中に存在していた。何とも言えない美しさに心が癒される。実際、…

初めての海外旅行に挑戦

神戸で生まれ育って七十年、今でも故郷の良さを十分に知らない。そこで最近はちょくちょく電車やバスに乗り、一人で街を歩くことにしている。 そのたびに新しい発見をしている。自分の視野の狭まさや時代の流れを、自分の肌で感じることもある。 特に海外旅…

超巨大な ひまわりダリア

小さな庭で咲いていた一本のダリアが、とうとう枯れた。冬の寒さに耐えながら、昨日まで私を和ませてくれたが、今朝は哀れな姿に変わっていた。昨晩は急に温度が下がり、耐えきれなかったのだろう。 「可哀そうなことをした。このあいだスーパーで買った簡易…

清荒神の白蛇さま

今年一月に兵庫県宝塚市の通称 『清荒神』 に、家族と一緒にお参りに行った。昔から庶民に親しまれ、特に一月の参拝者は三十万人いるという。年間では三百五十万人にもなるらしい。歴史的にも価値の高いお寺で、正式名は 『真言三宝宗清荒神清澄寺』 と言う…

鞆の浦、尾道、湯原温泉の旅㈡

一月三日の朝五時に神戸を出発した。まだ外は真っ暗である。空気は冷たいが気持ちの良い朝だった。 車は午前六時半に山陽道西行きのサービスエリア 『龍野西』 に着いた。 ここで早速名物の『卵かけごはん』 の朝食を頂くのが習慣になっている。 ここの 『卵…

鞆の浦、尾道、湯原温泉の旅㈠

一月三日から息子と友人と三人で一泊二日の、広島県と岡山県方面の旅に出かけた。 昨年の夏は皆の日程が上手くかみ合わず、結局のところ実現できなかった。 そのためにこの半年を、もやもやとした気分のまま、せっかくの休暇をだらだらと無意味に過ごして、…

突然のこむら返りが治った!

ある日の夕方、家でテレビを見ていた時だった。突然に左足のふくらはぎがつってしまった。 「痛い、ああ痛い! 」 おもわず叫んだ。助けを欲しいと思ったがそばには誰もいない。こむら返りの痛みはだんだん強くなってきた。足首を逆方向に曲げてみても一向に…

チャリティーコンサートを見て

男性演歌歌手Aさんのコンサートが、日曜日に垂水区役所内のホールで開かれた。歌手のAさんを含め、ゲスト四人のチャリティーコンサートだ。Aさんの歌手の芸歴は、いわゆる「流し」の時代を含めて約五十年だという。この歌手の芸歴はあまり知らなかったが…

龍神温泉をめざして㈠

もうすぐ梅雨に入りそうな時期なのに、今朝もまだ青空が広がっていた。こんなにも良い天気だと家に居るのがもったいない。今日、できれば入梅の前に和歌山県紀の川方面へ行きたいと思った。というのも、このあいだ三回目の四国八十ハ所巡りが終わり、総本山…

信州の旅㈣

明日は信州の旅の最終日。さて、今日の民宿はどんな所にあるのだろうか、運転中の息子に尋ねた。 「もうすぐ諏訪湖が見えてくるよ。その近くにある民宿だよ。諏訪湖畔の宿だから、お風呂もあると思うけど」 私はお風呂の有無など忘れていた。 「今さっき入っ…

信州の旅㈢

旅の二日目の午前中に、念願の長野県の善光寺参りを終えることができた。 さて今から諏訪湖畔にある民宿に向かって、車を走らせるのだ。旅も二日目になると民宿の良さがわかり、泊まるのが楽しみになってきた。車窓からは雪をかぶった連峰と田園地帯が広がり…

信州の旅㈡

一日目のヒスイ海岸の見学を終え、遠くに残雪が光る妙高山の頂を眺めながら、新潟県に入った。山々の美しい景色は、飽きることなく続いた。 「こんな素晴らしいところで毎日暮らせたら、どんなにか幸せだろう」 そんなことを想っているうちに、午後四時頃に…

信州の旅 ㈠

元号が令和になって、初めての大型連休を迎えた。四月二十九日から三日間は雨模様だったが、後半の五月二日以降は全国的に晴天が続くと知った。せっかくの休暇なので、家族と一緒に旅に出たいと思い、長男たちに旅の計画を持ちかけた。 行き先を相談した結果…

桜を求めて

明るい春の日差しを感じる今日この頃、日ごと桜の話題が増えてきた。花好きな私には嬉しい季節である。連日のようにテレビや新聞のニュースで、桜の開花を知らされる。日本の桜は世界中で、一番美しいと言われている。 平年に比べ今年は東京方面の桜の開花が…

ラテンの歌に挑戦

二月からシャンソンの 「アドーロ」という歌の練習を続けている。挑戦してから一カ月半になる。 今までは日本の歌を多く歌ってきた。ある時、体操仲間のYさんから、この曲を紹介されたのをきっかけに、ラテン系を練習するようになった。 アルゼンチン出身の…

ネットで格言を聞く

ある日パソコンの画面から、ふと今まで気付かなかった面白そうな見出しが目に入った。 ユーチューブに目をやると、「神様の有り難いお告げ」 の題が沢山並んでいた。 「へえー、パソコンでこんな珍しい情報も提供するのだ」 私は、「神様の話」の内容が知り…

河豚を食す

今年二月に友人達と美味しいフグを食べることができた。人は自分の好きなものを食べると、なぜか幸せな気持ちになる。勿論その人により異なるかもしれないが、多くの人は幸せを実感できる。今回も友人にフグをご馳走になり、大変おいしい思いをさせてもらい…

歌手人生 さまざま

先日、体操の仲間七人と近くのカラオケ店に行く約束をした。どう考えても、平日の朝からカラオケに行くのは不自然な生活だが、思いついたYさんは平素からしっかり者で皆から信頼されている。誘われたとき面白そうな企画だったので、その店に行ってみたいと…

孫の新体操発表会

私の家族には孫が二人。一人は男の子でもうすぐ小学三年生。もう一人が女の子で今春小学一年生になる。二人ともついこの間まで赤ちゃんだと思っていたが、いつの間にか大きくなった感がある。 次男一家は三年前に京都から神戸市に引っ越してきたのだ。同居で…

初春の旅

平成最後のお正月が終わった一月四日、家族と一緒に旅をした。旅の目的は特別になく、恒例になっている親睦会みたいなものだ。 今年は兵庫県相生市の万葉の岬を皮切りに赤穂市の大石神社、赤穂城址などを見学。その日の夕方に岡山県湯郷温泉まで足を延ばす日…

カラオケのつどいにて

今年も春から冬へ季節が巡り、とうとう師走を迎えてしまった。毎年何をして暮らしてきたのかと反省している今日この頃。欲を言えばきりがないし、まずは有難く暮らせた一年だったと感じている。 そんな週末、趣味で習っているカラオケの会が神戸市西区で開催…

花の三人、お遍路さん

平成三十年十月から四度目の四国お遍路旅を始めた。今回は前回までのメンバーではなく、体操教室の先生と先生のお姉さん、三人で行くことになった。 八十八カ所の旅の始まりは、六年前の平成二十四年の春だった。その後、三回経験したが完了する迄の道のりは…

もの想う秋に・・・

今年も十一月初旬を過ぎると、さすがに秋本番になり、異常に暑かった夏を忘れさせる。秋らしい快適な日々が続いて爽やかな気分だ。 街を歩く女性のファッションも、カラフルな夏色から、いっぺんに落ち着いた秋物衣料に変わった。 あー、しみじみと秋を楽し…

悩みの種は多い方が良い?

古今東西、人には何らかの悩みがつきまとうものである。小さなものから深刻なものまで、悩みの種は尽きない。生きている以上誰もが背負い、解消するまで苦しみを伴わせる強者だ。 だから悩みは少ない方が良いのだが、逆に多ければ多いほど人間は逞しく変わる…

おしゃべりは楽しんで

十月の気持ちのいい朝、いつものように体操教室の前で十六人の仲間と顔を合わす。 「おはようございます。皆さんと顔を合わすのが一週間ぶりだけど、お元気そうで良かったわ」 「私もあなたに会えて嬉しいわ」 たった一週間ぶりの再会なのに、いつものように…

鳴門海峡から足摺岬へ

初秋の九月、彼岸のお墓参りを済ませてから、四人で高知県足摺岬方面へ行った。何十年間もお彼岸に淡路島を訪れているが、今回その足で四国最先端足摺岬へ行くのは、初めての試みだった。 お彼岸の二十三日の早朝は、久しぶりに晴れて気持ちが良い日和だった…

作曲ができるまで

初めに、私が今まで作曲した作品をYouTubeにあげていますのでご覧ください! www.youtube.com 歌の作詞に曲を付けられるようになってから、今年で三年目を迎えた。勿論のこと、私が一人で作曲など出来る筈はありません。 過去二年間に二十曲以上も、作曲教室…

同窓会と百万本のバラ

高校の同窓会に初めて参加したのは、二年前の六十代後半に入ってからだった。それまで何十回も同窓会案内がきたが欠席ばかりした。卒業した当初は参加したい気持ちも残っていたが、結局のところ長年にわたり参加を見送ってきた。 同窓会を盛り立ててくれた幹…

同窓会と私

今までに同窓会に出席したのは小学校二回、高校が二回である。多分これ以上出席の回数は増えないと思っている。まあ、長い人生の一日を普段と違う気持ちで過ごせたら、という単純な気持ちで出席してきた。 会に出席してみると、忘れかけていた懐かしい人に出…