小松弘子のブログ

やさしいエッセー

断捨離1 お助けマン登場

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 わが家の 「断捨離」 が始まって約四か月経過した。一応は家の中も、以前に比べると随分と整理ができたと思う。まだまだ欲を言えばきりがないが、今は普段の生活の落ち着きを取り戻せ、ホットしている。

 これもひとえに 「お助け本舗・街のお助けマンさん」 と、友人達の協力のおかげで 「断捨離」 が、できたと思っている。

 振り返ってみると、何よりも 「お助けマンさん」 の、お二人の手助けが無かったら、今頃は皆が疲れ切り、きっと途方に暮れ「断捨離」 が成功できなかったことだろう…。 

「お助け本舗」 の作業の代金は、簡易的なものから難しいものまで、いろいろな条件で料金は変わるらしい。今回はお二人の所要時間と作業の種類で、一時間で一万一千円だった。料金はそれほど高くないが、大きな洋服タンスだけに、素人だけでは絶対に無理だと判断して依頼させてもらった。料金節約のために、予め中は空っぽにしてタンスも二分割にした。

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 当日 「お助けマンさん」 お二人の印象は頼もしくて爽やかだった。気軽に何でも相談できそうだったので良かったと思った。

 作業が有料だから当たり前、そのように考える人がいるかもしれない。しかしながら、実際に 「お助けマンさん」 の、手助けを体験してみると、決してお金だけの問題ですまないことが分かる。誠意のある仕事ぶりは、消費者の心を安心させるものだ。

 お二人はお客さんの期待を背負って、一生懸命に約束の時間内に、終了させようと頑張ってくれた。その姿は熱意にあふれ、心を動かされたものだ。

 そのたったの一時間の作業であったが、お二人の「お助けマンさん」 は、必死で頭と体を使い、重たい大きな洋服タンスの移動を考えてくれた。

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 初めはタンスを階段から持ち上げようと試みたが、階段の幅が狭くタンスの高さもあり不可能だった。すぐさま次の手段をいろいろと二人で知恵を絞ってくれた結果、車庫の上から二階のベランダの手すりにタンスを乗せ、部屋に入れる案を考えてくれた。

「エエッツ、そんなことできるの!」

 私はその案を聞いて、無理だと不安を感じた。しかしながら、後でわかったのだが、さすがにその方法は みごと的中したのだ。

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 友人と息子も 「お助けマンさん」 に加わり、少しではあるが協力して、四人で何とか移動をすることにした。作業が始まって二十分後、「お助けマンさん」 の、一人が二階の屋根に上り、タンスを持ち上げ、もう一人の人に手渡しているではないか。二度も同じ方法で二階のベランダにあげていた。

 その様子を見た瞬間、

「うわあ、危ない。大丈夫ですか?」

と、思わず声をかけそうになった。あの細い体のどこに底力を秘めているのだろう。プロの職人さんだから、最初から安心をしていたが、お二人の仕事力に感心するばかりだった。結局その方法は成功して、二台とも部屋に堂々と収まった。お二人とも汗がびっしょりだったが、笑顔だったのでひと安心した。

 予定通りの時間内料金で作業が完了し、「お助けマンさん」 が、無事帰られたのでホッとした。流石にプロの仕事は段取りが素晴らしく早い。今、改めて 「有難うございました」 と感謝の気持ちで一杯だ。

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 それから二カ月後、長男と部屋の中を見直した。大きな洋服タンスや窓を塞いでいたテレビの位置替えで、とにかく部屋が明るくなり、以前より広く使えて便利良くなった。

 思い出せばタンスの中の洋服や雑貨を、自分たちで処分できたとしても、大型家具の移動は絶対に無理である。「お助けマンさん」 の、お陰で、今まで狭まかった部屋が、まるでリフォームしたように感じられ嬉しかった。

 この時、息子が言った。

「お母さん、「お助けマンさん」 に、手伝ってもらってとても良かったよ。もし夜中に地震で停電になったらと考えると、大型家具の移動は本当に助かったよ。タンスが倒れたり、逃げ道が塞がれたり、危険が一杯だった部屋だったものね」

 真顔の息子の様子を見て、私は本気で家具の移動の重要性を考えた。今後も 「断捨離」 を、思いついたら、できれば家具の移動を同時に実施した方が良いと強く思った。

 

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2021/05/08 #103